Claude Codeの/insightsで自分の使い方を分析してもらってみた Claude Codeの/insightsで自分の使い方を分析してもらってみた
はじめに
Claude Code には /insights というコマンドがあります。実行すると自分の過去のセッション履歴を分析して、
- どんな作業に Claude Code を使っているか
- よくある作業パターン
- うまくいっている使い方
- 詰まりやすいポイント
- 改善できそうなワークフロー
などをまとめたレポートを生成してくれます。今回はこれを実際に試してみたので、レポートの中身を(機密情報は言い換えつつ)紹介します。
実行してみる
やることはシンプルで、Claude Code のプロンプトに以下を入力するだけです。
/insights
数分待つと、ターミナルに要約が表示され、あわせて共有可能なHTMLレポートがローカルに生成されます。
今回の分析対象は 57セッション中41セッション・404メッセージ・作業時間約35時間・29コミット(約1ヶ月分)でした。
セッション数が少ないうちは分析の材料が足りないため、ある程度使い込んでから実行するのがおすすめです。
レポートに含まれる内容
レポートは以下のようなセクションで構成されていました。
| セクション | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト領域 | どんなプロジェクトに何セッション使ったかの分類 |
| 対話スタイル | 自分の指示の出し方・介入の仕方の分析 |
| うまくいっている使い方 | 成果につながっているワークフローの抽出 |
| 詰まりポイント | 時間を使ってしまっている原因の分類と実例 |
| 改善提案 | CLAUDE.md追記案・試すべき機能・プロンプト例 |
| 発展的ワークフロー | 今の使い方の次の段階の提案 |
| 小ネタ | セッション中の面白エピソード |
実物のレポートには業務内容がそのまま含まれるため、上の画像は構成のイメージ図です。
単なる利用統計ではなく、「セッションは具体的な成果物の依頼で始まり、コミットとpushで終わる。コミットしたことを完了の定義にしている」といった、働き方そのものの分析が返ってくるのが特徴です。
うまくいっている使い方として挙げられたこと
レポートが良い習慣として挙げてくれたのは、主に次の3つでした。
1. 実装前にClaudeから質問させて要件を固める
新機能を頼むとき、いきなり書かせるのではなく、先にデータの形・エッジケース・レイアウトについて Claude 側から質問させてから実装に入る進め方です。この進め方をしたセッションは手戻りがほとんどなかった、と分析されていました。
2. 「動くはず」で終わらせず、実ブラウザで検証させる
修正が終わったら Vitest のユニットテストだけでなく、Playwright での実ブラウザ検証まで行う習慣です。多重APIコールのバグ修正で、ネットワークインターセプトでAPI呼び出しが4回から2回に減ったことを確認したセッションが例として挙げられていました。
3. 副作用のある応急処置を差し戻す
ブラウザの制約への回避策として Claude が入れた実装に、ユーザーに見える副作用があることに気づいて差し戻した件も、良い判断として拾われていました。成功したことだけでなく、何を却下したかまで見ているようです。
詰まりポイント — 自分の癖も指摘される
個人的に一番参考になったのがこのセクションです。Claude 側の問題だけでなく、使う側(私)の癖も指摘されました。
1. 未設定の連携ツールのまま作業を依頼していた
社内の工数管理ツールと連携する MCP サーバーを使った週報の自動化を何度も頼んでいたのですが、実はその MCP サーバーの設定自体が壊れており、4セッションがほぼ空振りになっていました。レポートには「最初のメッセージで接続確認をさせていれば、30分の迷走が30秒の回答で済んだ」と書かれていました。そのとおりだと思います。
2. 実データを渡さずに業務ルールを推測させていた
休日判定のロジックを、実際のAPIレスポンスを見せずに実装させたところ、Claude はもっともらしい(が間違った)判定ルールを組み立ててしまい、本物のJSONを貼って初めて正しく動きました。APIペイロードなど実データに依存する要件は、最初のメッセージで実物を貼るのが確実という指摘です。
3. Claudeの探索コマンドを途中で中断していた
Claude が冒頭で状況把握のためのコマンドを実行し始めると、つい中断してしまうことがあったのですが、これで2セッションが何も生まずに終わっていたことが分かりました。特に「続きをやって」で始めたセッションは、Claude が前回の状態を推測で探り直すことになるため失敗しやすいようです。再開時は「前回どこまでやったか・次に何をするか」を書いて始めるのが良い、という提案でした。
どれも言われてみれば当たり前のことですが、セッション横断で「同じ失敗を繰り返している」と定量的に示されると説得力があります。
改善提案まで出してくる
分析で終わらず、次のアクションが具体的な形で提案されるのも良いところです。私のレポートには例えば以下が含まれていました。
- CLAUDE.mdへの追記案: 「間接的な証拠から結論を断定せず、実物を確認してから報告する」「作業の前提条件(MCP接続・OAuthスコープ)を最初にチェックし、欠けていたら修正方法を提示して止まる」など、そのまま貼れる文面つき
- カスタムスキル化: 何度も手で打っている定型ワークフロー(週報生成など)を
/コマンド一発のスキルにする提案。SKILL.md の雛形つき - Hooks: 編集のたびにテストを自動実行する PostToolUse フックの設定例(settings.json のJSONつき)
一般論のTipsではなく、自分の利用履歴に基づいた提案なので、そのまま取り入れやすい内容でした。
注意: レポートには業務内容・プロジェクト名・ツール名などがそのまま含まれます。内容を共有・公開する場合は、NDAや機密情報に触れないよう必ず確認してください。
まとめ
/insightsと入力するだけで、過去セッションの分析レポート(HTML)が生成される- 利用統計だけでなく、うまくいっている習慣や詰まりの原因、使う側の癖まで分析される
- CLAUDE.md追記案・スキル化・Hooksなど、次のアクションが具体例つきで提案される
- レポートには機密情報が含まれるため、共有時は言い換え・除外の確認が必要
Claude Code をある程度使い込んでいる方ほど得るものが大きいと思います。興味のある方はぜひ一度試してみてください。