はじめに
dev-orchestra は、1 文の依頼から設計・実装・テスト・複数の AI によるレビュー・修正までを回す、Claude Code / Codex / Antigravity のプラグインです。
この記事では、v1.3.0(2026-10-28)の変更をまとめます。v1.1.0 から v1.2.1 までの変更は前回のリリース記事に書いています。
dev-orchestra は GitHub で公開しています(MIT ライセンス)。役に立ちそうと思ったら、スターを付けてもらえるとうれしいです。
主な変更
最後に変更全体をレビューする
dev-orchestra のコードレビューは、2 回目からは修正の差分だけを見ます。全体を毎回送り直すより安く済みますが、修正が前の変更とぶつかったときに見落とすことがあります。
1.3.0 では、設定の review.whole_change_recheck を有効にすると、レビューを変更全体を見た回で終えるようになりました。
- 修正だけを見た回で、Low より上の指摘が無くなる
- 採用した Low を直して再テストし、base からの変更全体をもう一度レビューする
- 全体の回でも Low より上が無ければ、採用した Low を直して再テストし、再レビューせずに終わる
最初の回は全体を見ているので、そこで Low より上が無ければ、そのまま終わります。全体の回に入るときは、review snapshot と review run が自分で全体を取るので、--full を付ける必要はありません。出力には scope: whole change (review.whole_change_recheck) と出ます。
$ dev-orchestra review snapshot
Snapshot: .ai/workflows/a47656e712c1/reviews/review-target.diff
strategy: git diff HEAD
scope: whole change (review.whole_change_recheck)
files: 5
size: 3866 bytes (sha256 44824ffac2ab)
回数の上限(review.max_review_iterations、既定 2)はこれまでどおりですが、例外が 1 つあります。修正だけの回で Low より上が無くなった直後の全体の回だけは、上限の次の回(max + 1 回目)として走れます。上限に達した時点で Low より上が残っていれば、これまでどおり最後の修正と再テストをして、再レビューはせずに終わります。
設定が有効なあいだ、review status は次に何をするかを next: の行で出します。
$ dev-orchestra review status
iteration 2/2
accepted findings: 0
blocking (critical/high): 0
re-review recommended: yes
next: re-review the whole change (review snapshot takes it)
coverage: round complete, change complete
既定は有効です。プリセットでは quality が有効、fast が無効、standard は既定のまま(有効)です。
実際に、わざと前の変更とぶつかる修正を入れて試した手順と出力は、dev-orchestra 連載の「最後に変更全体をもう一度レビューさせてみた」(2026 年 11 月 7 日公開予定)にまとめます。
対応が必要になるかもしれない変更:レビューの回数が増えることがある
standard(プリセットを選んでいないときも含む)と quality では、次の 2 つが変わります。
- Medium の指摘でも再レビューになる。 これまでは Critical と High(
review.re_review_severities)だけでした。1.3.0 からは「Low より上」(Medium 以上と、re_review_severitiesに足したもの)で、却下や重複にしていない指摘があれば、もう一度レビューします - 最後に全体の回が足される。 修正だけの回で終わっていたところに、全体の回が 1 回増えます
このため、レビューの回数が前より増えることがあります。時間とトークンもそのぶん増えます。前の動きに戻すなら、設定を無効にします。無効にすれば、動きも出力も 1.2.1 と同じです。
dev-orchestra config set review.whole_change_recheck false --scope global
これはグローバルの設定に書きます。プロジェクトの設定(.dev-orchestra.yaml)で無効にすることもできますが、プロジェクトの設定はレビューを受けるブランチと一緒に入ってくることがあるので、レビューを緩める変更として扱われます。config validate と doctor が警告を出します。
$ dev-orchestra config validate
Configuration is valid.
Warnings:
- review.whole_change_recheck: the project config (.dev-orchestra.yaml) turns it off; that file can come with the branch under review, so check that this is intended
細かな変更と不具合の修正
- 設定が有効なとき、何も見つからなかった回を「前の回と同じ」と数えなくなった。修正だけの回と、そのあとの全体の回が続けて 0 件で終わっても、「最後の修正で何も変わらなかった」とは報告されない(
review runの note、identical_rounds、statusの理由)。設定が無効なときと、設計のレビュー、progress recordは前と同じ --jsonの出力にキーが増えた。review statusにwhole_change_recheck・round_scope・next_review・wanted(ループを続けさせている指摘)、statusにreview.next_review・review.wanted・design_review.wanted、review-target.jsonにscope・recheck、consolidated.jsonにsnapshot.scope・snapshot.recheck。消したキーや名前を変えたキーは無い
安定化のための対応
新しいレビューのループのテストを足すなど、動作を安定させるための対応を行いました。利用者から見た動きは、上に書いたこと以外は変わりません。
更新方法
更新のしかたは、使っている CLI ごとに違います。アップデートの方法の手順で、新しい版のタグ(v1.3.0)を指定して更新してください。更新したら、dev-orchestra doctor を一度実行しておくと安心です。
まとめ
- 最後に変更全体をレビューする(
review.whole_change_recheck):修正だけの回で Low より上が無くなったら、変更全体をもう一度レビューして終わる。最後の全体の回は、回数の上限の次の回として走れる standard(プリセット無しも含む)とqualityでは既定で有効。Medium の指摘でも再レビューになり、回数が前より増えることがある。戻すならreview.whole_change_recheck: false- 何も見つからない回を「前の回と同じ」と数えなくなった
--jsonにキーを足した。消したり名前を変えたりしたキーは無い
GitHub: istb16/dev-orchestra(スターを付けてもらえると励みになります)
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